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【ネタバレあり】アニメ「陰の実力者になりたくて」の評価・感想

アニメ「陰の実力者になりたくて」が2022年10月より放送され、23年1月からは2クール目の放送が始まりました。

放送も半分も過ぎたところで「陰の実力者になりたくて」はどのような評価を受けているのでしょうか?

「陰の実力者になりたくて」の登場人物や物語に対する評価や感想を視聴者の声も参考にしながら解説&考察していきましょう。

「陰の実力者になりたくて」の登場人物|シャドウ&七陰

シド・カゲノー/シャドウ/影野実(かげの みのる)

主人公。幼い頃から陰の実力者に憧れ、努力を重ね続けたがトラックにはねられ死亡。異世界に転生する。

転生後も生前の夢をあきらめず陰の実力者を目指す。表舞台に立つことを嫌がり、あくまでも黒幕的な立ち回りを好んでソレっぽく振る舞う。

本人は至って真面目に陰の実力者に”見えるように演じている”だけなので、彼の思考にあるのは”如何に普段をモブキャラっぽく見せて、大事な見せ場では陰の実力者っぽく目立ちたい”というだけなので、特に何か考えがあるわけでもなければ、何もわかっていないのに黒幕っぽいセリフをしゃべっているだけで、まわりが(敵味方関係なく)勝手に勘違いして上手くいっているように話が進んでしまう。

しかし、その実力だけは本物で転生前から続く異常な努力と転生後に得た魔力により世界最強クラスの力を持っているのが彼の手のつけられないところでもある。

代表的な技は「核をくらって蒸発しないためには、自分が核になればいい」という冗談みたいな理由でできたアイ・アム・アトミックや「如何にモブっぽいやられ方(死に方)ができるか」を追求しただけのモブ式奥義四十八手などがある。

数々のトラブルや事件に巻き込まれながらも、そのすべてを自分がやりたかったシチュエーションを再現するための場と考えている節があり、ちょっとアタマがアレな性格をしている、かなり重度な鈍感系中二病主人公。

アルファ

七陰の第一席でシャドウガーデンの最初のメンバー。シャドウガーデンは元々シドが黒幕っぽい演出をするための”設定”だったが、命を救われたアルファはシドのその”設定”を完全に信じ込み、本当に陰の組織を結成してしまう。七陰はシャドウガーデンの幹部たちの名称。

シャドウに続く実力を持ちながら優れた頭脳もあわせ持つ完璧超人で、他のシャドウガーデンのメンバーからも一目置かれている。

シドの中身のないディアボロス教団ごっこに対しても勝手に独自の推論や調査を組み合わせて何故か結果的にに辻褄が合ってしまうため、シャドウが本当にディアボロス教団と敵対していると信じ切っている。ある意味シャドウの最初の被害者。

英雄オリヴィエの子孫であり、彼女や他の子孫たちと容姿が似ている。

ベータ/ナツメ・カフカ

七陰の第二席。シャドウへの推し活に精を出していて、何かあるたびにシャドウの行動を(脚色ありで)英雄譚として綴っている。

シャドウの話してくれた転生前の物語に非常に興味を持ち、その話を元に作品を出版したところ大ヒットしたため、売れっ子小説家のナツメ・カフカという表の顔を持っていて、代表作品には「吾輩はドラゴンである」や「ローミオとジュリエッタ」「紅ずきん」など幅広いジャンルで才能を評価されている。

組織のなかでは特に胸が大きいため、ハニートラップによる情報収集も行っている。

イプシロンから何故か対抗意識を燃やされるため、いつしかライバル関係になったが、なんで絡まれるようになったのかはわかっていない。

ガンマ/ルーナ

七陰の第三席。シャドウガーデンで最高クラスの頭脳を持つが、反面運動能力が極端に低く七陰では珍しく戦闘センスが全くない。ただし他の七陰同様強力な魔力や防御力はあるため、「力任せに叩き潰す」という感じで無茶苦茶に魔力で剣を振り回すことならできるので全く戦えないというわけではない。

基本的に後方支援に回ることが多く、シャドウが適当に語った転生前の商品や紙幣、商売のシステムなどをその頭脳をもって理論を構築・商品化することで莫大な利益を得る。表の顔はミツゴシ紹介の会長ルーナとしてシャドウガーデンの財政面のすべてを支えている。

アニメでは登場のたびに、何もないところで転び鼻血を出している。

デルタ/サラ

七陰の第四で戦闘技術が全く進歩しない。シャドウいわく「ガンマと同類」らしい。

しかし、適正はガンマとは真逆で戦闘能力に優れる代わりに知能は子ども並みで好奇心がとても旺盛。

頭が悪く、ディアボロス教団との関係やシャドウガーデンの目的は一切理解していない。

ただ獣の本能で強者には絶対服従。シャドウの強さを一目で見抜き、絶対にかなわない相手として服従している。アルファにも知能で負かされているため逆らえない。本編でもアルファににらまれて萎縮して涙目になる場面がある。

反面、弱いものには従わないのでガンマのように戦闘能力が低いものには序列が上でも見下したような態度になる。

イプシロン/シロン

七陰の第五席。七陰のなかでも特に魔力制御に優れている。自分のプロポーションに強いコンプレックスを持っていて、胸の小ささを隠すためスライムを魔力制御により操作して巨乳のように見せかけている(年々成長させている)。シャドウはその秘密を見抜いていてイプシロンの魔力操作能力に感心して彼女の胸を見つめることが多いが、本人はそれをシャドウがイプシロンの巨乳に見惚れていると勘違いしている。天然巨乳の持ち主(ベータ)に対抗意識を持っていて事あるごとにおっぱいマウントをとっている。

表の顔はシロンという名で、シャドウから教わった曲やピアノの演奏を披露することで有名な作曲家兼ピアニストとして活動している。イプシロンは音楽、ベータは文学と芸術界では両者とも民衆から注目を集めている。

ゼータ/リリム

七陰の第六席。世界各地で諜報活動を行っている七陰の隠密担当の猫獣人。天才肌の器用貧乏で、ほかの七陰にも隠れて暗躍していて自分の目的優先に動くことがある。

ゼータとデルタは獣人同士ではあるが相性が悪くよくもめている。

各地を飛び回り諜報活動をしているという性質上から、あまり出番がなくアニメ本編でもほとんど姿が見えない。かわいそう…。

イータ/イータ・ロイド・ライト

七陰の第七席。科学技術に優れたマイペースな性格のエルフ。シャドウから聞いた「科学」に興味を持ち、様々な研究や建築に没頭するためシャドウガーデンの活動以外はだいたい寝ている。デルタのためによく商品開発の協力もしている。

「発展のために犠牲はつきもの」というマッドサイエンティスト気質で仲間も平気で実験台にする。アニメでは本編終了後に放送されるショートアニメの「かげじつ!」でよくデルタやイプシロンが犠牲になっている。

本編ではゼータ同様、裏方の宿命か…出番はほぼ無い。

アニメ「陰の実力者になりたくて」の感想

基本的にモブキャラの名前がだいたい酷い(笑)シドの実家。カゲノー男爵家も出番の多い姉クレア・カゲノーはさておき、父と母に至ってはオトン・カゲノー(父)オカン・カゲノー(母)と露骨過ぎる名前である。

さらに、シドの友人二人の名前もヒョロ・ガリジャガ・イモいくらモブ友人枠とは言えあんまりな扱いに同情を禁じ得ない。

アニメは1話1話丁寧な作画で仕上げてありクオリティが高いです。戦闘シーンも下手な省略をされることもなく細かい表現で迫力がありアクションが好きな方でも楽しめるとおもいます。

登場人物も個性豊かでかわいい女の子も多く登場します。EDテーマは毎回七陰の誰かがローテーションで歌い、イラストもそれに合わせたものに変化しているので、次は誰の番なのか毎回飽きないのがグッド。

本編では武神祭の開催を控え盛り上がっているところですが、2クール目はいったいどのあたりまで放送するのでしょうかね?部分部分でアニメオリジナルの展開があるものの現在のテンポや区切りなどを考慮すると原作小説の第4巻くらいが妥当なところでしょう。

このアニメはとにかく主人公が「やりたいことをする(陰の実力者になる)」というためだけに動いているだけで勝手に物語が進む、悪く言えばご都合主義な作品です。ある意味なろう系らしい作風ですが、これが苦手な人もいるので好き嫌いが分かれる作品でもありますね。特に第1話は中二病感が強いので1話目だけ視聴して挫折してしまう方が多いようです。

逆に主人公最強無双系の作品が好きな方にはおすすめでシャドウは他のなろう系作品と比べても上位の強さで爽快感を感じられます。しかし物語をよーく見ていると主人公が一番楽しんでいるように見えて実は一番物語の蚊帳の外という残酷な真実に気づいてしまう瞬間があってほんのり悲しくなります(笑)

まとめ

「陰の実力者になりたくて」は異世界転生・主人公最強・中二病というザ・なろう系と言った感じの作品でシュールギャグを交えながら主人公が無双していく爽快感が好きな方は間違いなくハマる作品ですね。個性的なキャラも多いのでそれぞれの背景や関係も気にしながら見るとより楽しめるはずです。

アニメもまだ2クール目が始まったばかりなので今後もまだまだシャドウの欲望のままに物語が展開していくので映像化を楽しみにしましょう。

※2023年2月22日に第1期の最終話にあたる第20話の放送が終了しました。同時に2nd seasonの制作が発表されたので期待を込めて続報を待ちましょう!

アニメ『陰の実力者になりたくて! 2nd season』の制作決定!

 

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