YouTubeやNetflixといった動画配信サービスなどをテレビのような大画面で視聴する方法のなかにストリーミングデバイスを使用する方法があるが、そのひとつにChromecast(クロームキャスト)というデバイスがあります。
デバイスごとに特徴があるので、今回は2023年1月現在で手に入れることができる最新のChromecast(クロームキャスト)の種類とChromecastにできること・できないことを紹介していきます。
Chromecast(クロームキャスト)とは?
Chromecast(クロームキャスト)は、Googleから販売されているストリーミングデバイスのことです。
ストリーミングデバイスとは大まかに言えばテレビでNetflixやHuluといったVODを視聴できるようにしたり、スマートフォンやiPhoneの画面をテレビに映したりすることができるようになるアイテムですが細かい機能はそれぞれ販売されている機種によって違います。
chromecast(クロームキャスト)の種類
Chromecastで2023年1月現在も主流に販売されているモデルは
フルHD画質対応の「Chromecast with Google TV HD(2Kモデル)」と
4K画質対応の「Chromecast with Google TV(4Kモデル)」の2種類だけになっています。
どちらのモデルもリモコン付きです。
前のモデルでリモコンのついていない第1~3世代の「Chromecast(2014~2018)」や有線対応が始まった4K対応モデルの「Chromecast Ultra(2016)」、音楽専用モデルの「Chromecast Audio(2016)」はすでに生産が終了しているので、店頭在庫がなくなり次第新品を購入するのは難しくなるはずです。
Chromecast with Google TV HD (2K モデル) | Chromecast with Google TV (4K モデル) | |
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品番 | GA03131-JP | GA01919-JP |
発売日 | 2022年9月22日 | 2020年11月25日 |
発売価格(税込) | 4,980円 | 7,600円 |
本体サイズ | 162×61×12.5mm | 162×61×12.5mm |
重量 | 55g | 55g |
カラー | スノウ(白) | スノウ(白) サンライズ(赤) スカイ(青) |
有線LAN | 無し | 無し |
音声リモコン | 有り | 有り |
解像度 | フルHD(1080p) 1,920×1,080 | 4K(2,160p) 3,840×2,160 |
FPS | 60fps | 60fps |
HDR | HDR10、HDR10+、HLG1 | HDR10、HDR10+、HLG2、Dollby Vision |
オーディオ | Dolby Digital、Dolby Digital Plus Dolby Atomos(HDMIパススルー) | Dolby Digital、Dolby Digital Plus Dolby Atomos(HDMIパススルー) |
CPU | Amlogic S805X2 | Amlogic S905X3 |
RAM | 1.5GB | 2GB |
ストレージ | 8GB | 8GB |
Wi-Fi | 802.11ac (2.4GHz/5GHz) | 802.11ac (2.4GHz/5GHz) |
2つのモデルの大きな違いは価格と画質です。
HDモデルの方は4Kモデルよりも画質とCPU、RAMといった性能面が若干低下する代わりに、より手頃な価格になっています.。
ただ、見た目はほとんど同じなので購入する際は間違わないように気をつけてください。
Chromecast(クロームキャスト)は何ができるの?
Chromecast(クロームキャスト)はテレビのHDMI端子に差し込み、Wi-Fiに接続して使うことでスマホなどの画面をテレビの大画面に映すことができるようになります。2023年1月現在販売されているモデルは有線LANに対応していないので通信環境次第ですが、映像が不安定になる恐れがあるのでルーターの位置などを調整して対処しましょう。
新規生産はされていませんが「Chromecast Ultra(クロームキャスト ウルトラ)」というモデルに限り有線LANによる接続にも対応しているので、有線LAN対応品が欲しいのであれば在庫品や中古品を探してみてください。
Chromecast(クロームキャスト)にできることを簡単にまとめると「スマホやPCからChromecastに対応したアプリの画面をテレビに映すことができる」ということです。ただし、Android端末の場合、元々Chromecastへのミラーリングに対応しています。
基本的にChromecast(クロームキャスト)でテレビに映像を映すためには、Chromecast(クロームキャスト)と連携させた画面を表示するか、Chromecastに対応したアプリを表示させるかの2択になります。
WebサイトやPC・スマホ・タブレットの画面をテレビに表示する
Google ChromeのブラウザにChromecast(クロームキャスト)をインストールすればPCやタブレットで表示しているWebサイトをテレビに映すことができます。
Webサイト以外にPCやタブレットの画面をテレビに映すためにはGoogle Castのオプション機能を使えば表示可能です。Android搭載のスマホやタブレットであれば、初めからChromecast(クロームキャスト)に対応しているので、ミラーリング機能を使うだけで画面をテレビに映せます。
動画や写真をテレビで視聴する
Chromecast(クロームキャスト)に対応しているものならアプリから視聴することができます。
Google PlayからYouTube、NetflixやHuluなどChromecastに対応しているアプリから視聴できます。
なんでもかんでも対応しているわけではないので、なかにはアプリで視聴できないものもありますが、徐々に対応アプリも増えてきています。しかし、それでも未対応のものは上記にもあった方法でGoogle Chromeのブラウザから視聴してください。
Chromecast(クロームキャスト)にできないこと
ブラウザゲームのプレイはほぼ無理
ブラウザゲームの映像自体はGoogle Chromeを使えばテレビに表示できるので、大画面で楽しむことだけならできるが、テレビ画面にマウスカーソルが表示されないのでゲームの操作が難しいです。
さらに映像を飛ばしているので、端末とテレビの映像に若干ではあるがタイムラグがあるのでリズムゲームなどのタイミングが重要なゲームにおいては不利になることもあります。
iPhoneはGoogle Homeからミラーリングできない
Chromecastは基本的にGoogle Homeから操作することができますが、iOSはGoogle Homeに対応していないので直接iPhoneやiPadの画面をテレビにミラーリングすることができません。
iPhoneやiPadのユーザーは「Chromecast用のTVキャスト」のような専用のアプリを別にダウンロードする必要があります。

まとめ
Chromecast(クロームキャスト)は2023年1月現在も生産販売されているのは、「Chromecast with Google TV HD(2Kモデル)」と「Chromecast with Google TV(4Kモデル)」の2種類のみです。
大きな違いは価格といくつかの性能面だけなので使用環境に合わせて選べば大丈夫です。
Chromecast(クロームキャスト)にできることは基本的にスマホやPCから対応したアプリをテレビなどの大画面に表示させることです。Google Chromeを使えばブラウザの画面をテレビに表示することもできますがPCソフトやブラウザゲームに非対応だったりとできないこともあるので注意しましょう。